日常の景色に音楽を
涙の正樹さん

2009-01-15 Thu 02:06
あれは、11年前のことでした

当時、学生だった僕は、トアロードにあった某オールディーズのライブハウスでアルバイトをしてました。

そこでは、田舎では味わえない、もとい、都会でも滅多に味わえない、色んな経験をさせていただきました

ここでは書きにくいような、あんなことやこんなことまで…

ひとつ今働いている店の店内でかかってるプロモを聴いてて、ふと、思い出した、とっても印象的な出来事があります。

当時働いていた会場は満席で150席の店で、箱バン以外にも、タレントさんが来ることがたまにあったんですね。

といっても、横浜銀蝿、尾藤イサム(オサム?あれ?)、ひろたみえこ…といったらしい方達ですが

やっと本題、

上田正樹が来た時のことでした。

本来、ムッシュかまやつとのバーターだったんですが、ムッシュドタキャンで急遽正樹さんのみの公演になりました。

お客様方は、ほぼ中年のオバサマ達で満席になっていました。

急遽正樹さんのキーボード弾き語りによるオンステージ

この時のステージは、小さめの箱に、まさしく「弾き語り」ということもあり、本人曰く独学で覚えたからあまり上手くないんだというキーボードに、歌って、たっぷりのトークを挟んで、アットホームでゆったりあたたかい時間が流れていました。

恐らく最後の曲は、ジョン・レノンのイマジンを歌っていたと思います。

田舎から出てきたばかりの当時、さほど有名な人の演奏を聞いたことがなかった僕には、非常に感動的な演奏だったのです。

演奏が終わり、僕は、カウンターの横に立って、お帰りになるお客さんを見送りました。
帰るお客さんの目には、いまにも溢れ出しそうな涙



また涙

気付くと、ほぼ全員のお客さんの目が

涙で潤んでいました。

12年、こういう仕事をしていますが、これほどの涙を見たのは、後にも先にも、上田正樹さんが最後です。


あの時、会場全体を涙へとかえたのは、一体なんだったのでしょうか?

演奏?歌?トーク?お客さん?

答えはわかっているつもりです。

でも、全ては分からないはずです。

そして、確実に、僕にとってその日は、忘れられない1日となりました。


あれから11年たった今の僕が、その日にタイムトリップして、最後、あのケントスのバーカウンター横でお見送りをしたならば、僕は、何を感じるでしょうか。

11年前と、違うか、同じか…

その答えは、仮に今正樹さんが今の店で弾き語りをしていただいたとしても、分からないかも知れません。


一本の映画を見たような音楽

これも、ひとつのキーワードかも知れません。

最近、話し家さんの独演会というのを見に行きたいなと、思ってます。

共通点があるはずです。

たったひとりでお客さんの前に立つ

ものすごく尊敬すべきことです。


If it's magic…

魔法によって広がる世界は、きっと、とても広くて深い、素敵な世界だと思います。

終演後に、水野晴朗さんのセリフが聞こえてきそうな、またそんな経験がしたいです。

いやぁ、

ほんっとうに

いいもんですね
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